【F1】モナコGP 「録画で見る得失」 

翌日に向けた仕事の関係で放送(とはいっても地上波だが)を見れず、ようやく今日になって録画を見た。それにしても、バレーボールでモナコGPの放送時間を遅らせるとはどういうことだい!?

このレースは昨年までのF1を見ていた人にとっては驚愕ものだったのではないかと思う。
マシンの電子制御が禁止された今年は、ウエットレースになるとあそこまでマシンの挙動が乱れるものなのか……それはすなわち、昨年までの電子制御システムが如何にマシンの安定性を確保していたかということの現れに他ならない。ストレートですら各車当たり前にリアが流れる様は本当に驚いた。
荒れたレースは結果を見てから放送を見ると楽しみが半減したかもしれないが、このレースで誰も怪我をしなかったということがわかっているので、安心して見れた。

雨の苦手なドライバーというのが如実に現れたかなあ。
ライコネン&マッサの二人は共に得意ではないのかな。ライコネンの追突はともかく、最後のドライヤイヤのスティントも含めて、ペースが全然上がらない。
ハイドフェルドがあれほど伸びないとは思わなかった。クビサはもうちょっとで勝てたレースだったわけなので、こういうレースをしては来年以降に影響があるかも。
中でもトゥルーリがど下手なのは既に知っている(笑)。

逆に上手かったのは誰か。
アロンソは、ペースはさておき、いつも必ず荒れたレース運びをしてしまう。決して「得意」な方ではないと思う。
スーティルは本当に速かった。抜けないモナコということを抜きにしても速かった。あのライコネンの追突が無かったらペナルティを喰らっていたという話だが、速かったことは紛れもない事実。
あと、ベッテルは昨年から雨のレースで全て結果を残しており、下手をすると現役NO.1かもしれない。

ハミルトンは、雨の上手さというよりも中団からのレースの進め方を身に付けてきたとしたら、今後もまだ戦える。昨年は先頭を走れないとてんでダメだったわけで、彼の最大の弱点だと思っていたから。

『凹村戦争』(西島大介) 

この前の『アトモスフィア』に引き続き西島大介作品で。

凹村戦争(おうそんせんそう)凹村戦争(おうそんせんそう)
(2004/03/24)
西島 大介

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アキバへ行った時に何か読むものが欲しくなって、とらのあなのコミックコーナーで彼の作品を探していたのだが、しばらく見付からなかった。まああそこの客層からはちょっと離れているからな……と思った矢先、なんと西島氏の特設コーナーがあってそこに陳列されていた。そういうことなの?
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『アトモスフィア』(西島大介) 

『アトモスフィア』(西島大介)について。
以下、ネタバレを含みます。
アトモスフィア (2) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)アトモスフィア (2)
(2006/04)
西島 大介

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【F1】トルコGP 「故意か偶然か」 

現代F1においては、オーバーテイクは至難の業。
それゆえに、ピット戦略を駆使して純粋なラップタイムの差で相手を上回るのが、むしろ一般的な戦略となっている。

燃料を多目に搭載して、相手がピットインしてからも数周引っ張り、その間の早いラップタイムで前に出るのが常套手段。だけどこの場合、燃料搭載量が多い状況で前の車に付いていくことが出来なければ意味が無く、マシンのポテンシャルに左右される部分が大きい。
それに対し、もっと攻撃的な方法が、ピットインの回数を変更する作戦。増やす・減らすの両方が考えられるが、ハードとソフトの両方のタイヤを使用しなければならない今のルールでは、減らす(1回ストップ)はあまり効率的な方法ではない。
なので考えられるのは、ピットインを増やし、軽い燃料と状態の良いタイヤで早いラップを稼ぐという方法だ。渋滞などを加味しない理論上の合計タイムは、こちらの方が良くなることも。しかし、それを実行するには、予選並みのラップを繰り返すタフさが求められる。
実際、ここしばらくの間(私がF1を見るようになってから)、この作戦で勝利を得たドライバーはたった一人しか見たことがない。M.シューマッハである。

今回のハミルトンは、それを敢行したのかと思った。あえてハードタイヤを選択する方法も、シューマッハのやり方に近い。
ハミルトンはデビューからこれまで、こうした、相手を「負かし」にいく作戦を取ったことがない。今回が初のケースであり、優勝は逃したもののライコネンを負かした点でとりあえずの成功を収めたことは評価したい……と思っていた。

しかしどうやら、あの作戦の理由は、ハミルトンの右フロントタイヤに問題が生じていたためらしい。要は、ピットストップを増やしてハードタイヤをチョイスしないと、バーストの恐れがあったのだとか。>参照

これを聞く限り、意図的な作戦ではなかったようで、ちょっとがっかりした。
だけど、「ハミルトンにだけ」この問題が生じていたという点は興味深い。シュミレーターが完備した今のF1に、こんな「特殊」なドライビングをするドライバーが居るんだなあ、と。

第12回手塚治虫文化賞 

今年の第12回手塚治虫文化賞の大賞は『もやしもん』(石川雅之)に。
こういう賞が個々人の好みの範疇を超えて普遍性を持つことはもちろんあり得ないと思うのだけど、この賞が私にとって納得のいく作品に与えられたのは初めてだった。

『もやしもん』で私が好きなところは、菌とかのアイデアも悪くは無いけれど、何より各登場人物の描写の仕方が上手いことにある。彼らの大学生活は非常に地に足の着いた描写となっており、心情を丁寧に描き上げていると思う。また、静止画像であるマンガにおいて、一瞬の表情を写真のように切り取る上手さも光る。
これらは、文化的な意味での、マンガの本質的な部分だと思う。そして、こういう賞は単なる売上げや人気じゃなくてそういう部分を評価して欲しいと思のだが、実際、朝日新聞紙上の審査員コメントを見ると、その通りになっていて嬉しい。

以下、とある2chのスレのカキコにあった記載。
58 :名無しさん@八周年:2008/05/10(土) 08:45:43 ID:6uIeE8KE0
第1回 藤子・F・不二雄
第2回 谷口ジロー
第3回 浦沢直樹
第4回 諸星大二郎
第5回 岡野玲子
第6回 井上雄彦
第7回 高野文子
第8回 岡崎京子
第9回 浦沢直樹
第10回 吾妻ひでお
第11回 山岸凉子

第12回 石川雅之

ええ~

やっぱり浮いてるよね(笑)。朝日新聞紙上に「手塚賞としては小粒」という意見もあった。だけど、作家の名前で選ぶよりはずっと良いと思うんだ。

今回は、最終選考ノミネート作品からやや異色だ。
(敬称略、作品名50音順)
(1) 『海街diary1 蝉時雨のやむ頃』 吉田秋生 (小学館)
(2) 『大奥』 よしながふみ (白泉社)
(3) 『海獣の子供』 五十嵐大介 (小学館)
(4) 『NANA』 矢沢あい (集英社)
(5) 『ハチワンダイバー』 柴田ヨクサル (集英社)
(6) 『もやしもん』 石川雅之 (講談社)
(7) 『闇金ウシジマくん』 真鍋昌平 (小学館)
(8) 『よつばと!』 あずまきよひこ (メディアワークス)
(9) 『るくるく』 あさりよしとお (講談社)
(10) 『レッド』 山本直樹 (講談社)

『レッド』が挙がるあたり相当なもの。山本直樹だよ?もっとも、流石に1巻しか刊行されていない現在の状態で大賞を与えるには早すぎる。

『よつばと』もこういった賞には相応しい作品だと思う。背景等の描き込み(もっとも、単行本刊行時に相当の加筆をしているらしいが)の素晴らしさは他に類を見ない。ただ、『もやしもん』と並べてしまうと、登場人物の心情や表情の描写力といった点ではやや見劣るかなあ。
とはいえ、ここまで邪気の全く無い作品というのも貴重だとは思う。一段落付いた感のある『もやしもん』と比べると、まだまだ中途感がある。今後に期待というところだろうか。

いずれにせよ、(私にとっては)意外な展開を見せた第12回手塚治虫文化賞でした。

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