『MOON』(曽田正人)3巻 

この三巻までは『昴』の「続き」であったとも言えるのでは。
むしろこれから、本当の意味で『MOON』が始まるのではないかと思う。

MOON 3 (ビッグコミックス)MOON 3
(ビッグコミックス)

(2009/03/30)
曽田 正人
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【F1】同国人として恥ずかしい 

どうにも納得できなかった、朝日新聞ウェブページのコラムについて。
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【F1】オーストラリアGP決勝 

【F1】オーストラリアGP予選 

今シーズンは過去に類を見ないくらいのチーム力の「シャッフル」がもたらされたようだ。

…こういうシーズンも、たまにはあってよいと思う。だけど同時に、毎シーズン「これ」が続いたら、私はF1を見なくなるだろうなあ…とも思う。
その年のマシンが速いかは決して運で決まるわけではないはずで、成績に反映されるだけの「実力が正当に発揮される場」は必要であるはずだ。



ブラウンGPの速さに驚愕すると共に、本田技研工業の経営陣の身が心配になってしまった。
あれだけ速いマシンの開発を(昨シーズン中から)進めておきながら、それを売却したのは何よりも経営判断としてうまくなく、経営者としての素養を問われても仕方がないのではないかと思う。
経済危機の最中の売却がやむなしとしても、この世で最も速いマシンをいくらで売ったのかというところも問われるはず。



アルバートパークは極端なストップ&ゴー型サーキットなので、ここでの成績が単純に他のサーキットでも同様かはわからないが、凡その戦力図は見えてきた。

フェラーリとトヨタはあんなものだろう。
トヨタは予選放送前に自らのスポンサードで自分達のF1活動を精一杯PRしていたが、私はここが簡単に優勝争いをするとも思っていなかった。トヨタほど「見かけ上のパフォーマンス」を気にするチームは他に無い。蓋を開けてみると案外結果がついてこないことはよくある。

今回の予選3~5番手のベッテル・クビサ・ニコの三人は「腕」だろう。少なくともその見せ所がある分にはマシンの戦闘力もあるようだ。

ルノーはあまり良くなく、マクラーレンは更に輪をかけて壊滅的だ。
フォース・インディアの頑張りは特筆すべきもので、上手くいけば同じメルセデスエンジンユーザーのマクラーレンを食えるかもしれない。



さて、こういうシーズンで、私が今最も注目しているドライバーは誰かというと…デフェンディングチャンピオンのルイス・ハミルトンである。

ハミルトンはロン・デニスの秘蔵っ子として、いきなり名門・マクラーレンからデビュー。一年目からアロンソやライコネンと激しいチャンピオン争いを演じ、昨年は史上最年少チャンピオンとなった。
しかし今年は、ロン・デニスが表舞台から去ったと同時に、マシンの戦闘力はここまで落ち込んだ。今年のマクラーレンのマシンは、彼がこれまで乗ったいかなるマシンよりも遅い。

しかし、ワールドチャンピオンは、いつの時代も、低迷するチームの中であっても輝きを放ってきたもの
シューマッハがフェラーリを復活させ、昨年のアロンソがルノーに二つの勝利をもたらしたように。

思いのほか早く、ハミルトンに試練が訪れた。
彼が傲慢でプライドの高い人間だということはなんとなくわかってきたが、では彼はこの低迷期にどのようにチームを引っ張り、自らが望む地位に再び返り咲いていくのだろうか
もし、ハミルトンが今年のマシンの不出来の改善に何ら寄与できなかったとしたら、それは、彼がただ与えられたマシンを走らせる「だけ」のドライバーでしかなかったということだ。

私が、昨年までハミルトンをあまり応援していなかったところは「そこ」なのだ。
彼は初めから速いマシンに乗っていたドライバーであって、ロン・デニスを初めとするチームの絶大なサポートの下で一度目のチャンピオンになった。しかし今年は、チームの方が新車開発に「失敗」した。では逆に、ハミルトンはどれだけチームに貢献していけるのか。
例え今年チャンピオンになれなくても、もしマクラーレンを再びトップチームの座へ押し上げることができたら、その時彼は「真のチャンピオン」になるのだと思う。

彼らは果たして「健全」なんだろうか 

「さらなる実験の可能性」=北朝鮮ミサイル-防衛研概観
 防衛省のシンクタンクの防衛研究所は26日、日本周辺の安全保障環境を分析した2009年版「東アジア戦略概観」を公表した。概観は、北朝鮮のミサイル問題について、飛行距離や精度の向上のため「今後さらなる実験を行う可能性がある」との見方を示している。
 同国北西部の東倉里に建設中の長距離弾道ミサイル発射基地については「米国の軍事衛星に地上基地を見せることで、米国の関心を引くことが考えられる」と分析している。
 また、北朝鮮が核問題への対応をテコに、テロ支援国指定解除などの譲歩を米国から引き出したと指摘。「核兵器の小型化にはさらなる核実験が必要なため、今後北朝鮮が核実験を再開する可能性は排除できない」としている。
 (時事通信:09-03-26)


「これはないだろう」と思った。…健全さの裏返しであることはわかるのだが。
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WBCと俄か地政学 

WBC(World Baseball Classic)は、決勝戦で大会5度目の対戦の果てに韓国を下し、日本が連覇を決めた。
これ、韓国人にとっては堪らないだろうなあ…。
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『ACONY』(冬目景)1巻 

「この人、こんなに絵が上手かったっけな」なんてことを今更思った。

ACONY 1 (1) (アフタヌーンKC)ACONY (1)
(アフタヌーンKC)

(2009/03/23)
冬目 景

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そう感じた理由は、これまでの作品に比べて登場人物が表情豊かな面があるからだと思う。冬目景作品はこれまでどこか感情を押し殺したような登場人物が多かったような気がするが、この作品は一味違う。
特に巻末のオマケ版を見て、「こういうのも上手く描けるんじゃん」と今更ながら思った。悪くない。

しかし、刊行ペースが非常にゆっくりなのはいつも通り。初出がアフタヌーンの2003年1月号というこの作品、果たして2巻はいつ出るのだろう…。

【F1】2009シーズン展望 

今シーズンの開幕まであと一週間を切ったが…未だにポイントシステムが決まってないとはどういうこと?

個人的には、優勝回数でチャンピオンを決めるのには反対。

特に、この方式だとチームメイトがトップを譲る行為が果たす効果が大きすぎる。これまでは譲っても最大2ポイントしか得られなかったが、今度はこれがチャンピオンの座を大きく左右することになる。
少なくともこの方式を取るなら、まずはチームオーダーの完全撤廃が必要だと思う。「意図的でない」ことが証明できない限りペナルティとする(証明責任の転換)等の。

あと、マシンの信頼度を上げたチームが多くのポイントを得る今のシステムは、それなりに今の時代性にも適合していると思うのだ。
優勝回数だけで競うなら、「棄てる」レースが可能になる。超低速のモナコ・超高速のモンツァといった極端なサーキットにマシンを合わせる必要がなくなるし、エンジン基数に関しても、一戦だけフルにブン回して優勝する方がエンジンを大事に使って2位に2回入るよりも優位ということになる。



いずれにせよ、レギュレーションが大きく変わった今シーズン序盤は相当に波乱の展開になりそうだ。

エンジン開発が凍結され、追加でウイングを付けることもできない。更にはテストまでが厳しく制限されている。
昨年までならば自力のあるフェラーリやマクラーレンが尻上がりに調子を上げてくる構図を想像するのは容易かったが、今年は果たしてどうなるのだろうか。
ただ、テスト制限でF1のタイムシュミレーション技術の真価が垣間見えることになるだろう点は注目している。もしテストが無くても机上の計算だけで着実に開発が進んでいくのであれば、それは凄いことだと思う。



ただし、こういうシーズンだからこそ、「チャンピオンがチャンピオンになる」ことを望みたい。最後は「人」の勝負となって欲しいところ。
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『菫画報』(小原愼司) 

テレビやマンガが青少年に悪影響を与えるといった論拠に対しては、むしろ反論の方が強いくらいだと思う。「その確率は極めて僅か」「そんなものに影響される奴はそれが無くても他のものに影響される」とか。

だけど、私はその反論の方をあまり信用していない。
例えば一万人が触れるものであるならば、99.99%の人に何らの影響を及ぼさなかったとしても不十分だ。一人の「実際に影響を受ける者」が現れるのだから。そこまでの影響の無さを保証することは実に難しい。



…というのも、私はマンガの影響でタバコを吸うようになった人間だからだ。
菫画報 1 (1) (アフタヌーンKC)菫画報 1 (1) (アフタヌーンKC)
(1997/07)
小原 愼司

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この表紙の通り、タバコを吸う今作の主人公(ヒロイン)・スミレの姿に私はけっこう影響を受けている。
彼女は別に「不良」というわけではなく、世間への反発でも格好付けのためでもなく、特段の気負い無く自然な姿で喫煙する。

私は基本的に優等生で、タバコを吸う必要はなかった。だけど優等生であった分、逆に「タバコを吸うわけにはいかない」という思いがあったという点は否定できない。そういった「自分を取り巻く余計なもの」の存在に気付かせてくれた一つが、この作品であった。

ちなみにそれは、既に20歳になってからのお話(本当)。

何のために働くのかと問われたら 

今週末は特段の用事が無く、あまりにもヒマだったので仕事をやるというトンデモない週末だった。
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『ファムファタル 運命の女』(シギサワカヤ)1巻 

私の好きな作家さんがオススメしていた作品。読んだ印象として、まさにその作家さんが言及していた通りの作品だった。

ファムファタル~運命の女 1 (1) (電撃コミックス)ファムファタル
~運命の女 (1)
(電撃コミックス)

(2008/08/27)
シギサワ カヤ

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この作品、人の外観と内心のギャップに焦点を当てて描いている。

創作物は創作物であるがゆえに、得てして人の内心があたかもはっきりと判るように示されることがある。だけど、それはどこまで行ってもフィクションでしかないということも事実。現実には、相手の表情や言葉がどれだけ在ったところで、真意のナレーションがあるわけではない。
たとえ創作物と言えど、そこを踏まえて描いてくる作品はやはり面白い。

だけど、作者の意図を全て読者に伝えることも、同じ意味で現実にはあり得ないフィクションと言うことができる。だから、作者の意図をあからさまに示すよりも、そこを「読ませる」作品の方が面白いかも。
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経験のある人に聞きたい 

ここ何日か、NHKBSでイラク戦争における兵士達のドキュメンタリーがやっていた。ごく普通のアメリカ人であったはずの彼らがイラクという泥沼へ放り込また姿が描かれていた。

それを見て、ふと思った。同じことが自分に起こったらどうなるのだろう?すぐ隣にいたはずの同僚が殺され、自分の放った弾丸が相手兵士を殺す、それを実際に体験したら私はどう変わるのだろう?

私にとって、人を殺すということは考え得る最大の禁忌に近い。
これが、もし犯罪として殺人を犯したのであれば『罪と罰』のラスコーリニコフのように怯えることになるような気がするし、正当防衛や過失致死であるならば、何らかの「言い訳」あるいは謝罪や補償によりそれを償おうとするだろう。
しかし、戦争というのは合法的行為なのである。人を殺すことは任務の一貫であり、それが事実としてストレートに自分にのしかかるのではないか。

…それを経験した私には、もうほとんど怖いものは無くなるような気がしないでもない。
これまでの私の経験から言って、どんなものでも人は乗り越えられるという楽観がどこかに在る。時と共に人はかつての苦しみを忘れ、同時にそこから経験と教訓を得る。また、一度その苦しみを乗り越えてしまえば、閾値が上がって次はもっと苦しいことでも何とか耐えられるようになる。幸か不幸か、人間ってそういう風にできている。
「人を殺した経験」を乗り越えた私は、どのようなものの見方をするのだろうか。あくまでも想像の域を出るものではないが、非常に興味深い。

【F1】バルセロナテスト3日目 

レギュレーションが大きく変わった今シーズンはテストから各チームの混戦状況だが、バルセロナテスト3日目はなんと3日前に初テストを行ったばかりのブラウンGPがトップタイムを叩き出した。
この3日間で19秒台を出したのはこの日のバトンただ一人。その真の価値はロス・ブラウン自身が最もよくわかっているだろうが、少なくとも悪いマシンではなさそうだ。

もちろん、これが予選仕様、あるいはそれ以上の軽量化を施した「見せ物」のタイムだった可能性はある。
だけど、タイムアタックを仕掛けたのは、未だスポンサーカラーが無い彼らにとってはむしろ必要なことであったと思う。同じことはどのチームでもできるわけだが、トップタイムを出すのは選ばれたマシンでなければできない。


私は、てっきりホンダのニューマシンは大したものではないと思っていた。なぜなら、ホンダ経営陣があっさりと撤退・チーム売却を決めてしまったからだ。
ホンダGPが途中から昨シーズンを完全に「棄てて」レギュレーション変更への対応に賭けたことは衆目の一致するところだろう。だとすれば、チームの売却を決定した経営陣が最も判断すべき事項の一つは、そのニューマシンの持つポテンシャルだったのではないか。もし、ホンダ経営陣がニューマシンのポテンシャルを正確に把握せずに売却を決めてしまったのであれば、昨シーズンの惨事を含めて二重の(企業イメージの)損失であろう。

ただ、いずれにせよ、「ホンダGP」の今シーズンのマシンが速さを見せたところで、ロス・ブラウンに手柄を全部持っていかれたであろうことも想像に難くない。
企業として戦ってきた…そのイメージを大事にしてきたはずのホンダが、ロス・ブラウンという他チームで経験を積んだ「外様」を中心に据えてしまったところで、企業としては敗北が決まっていたのかもしれない、と思う。

【F1】ブラウンGP発足 

ホンダF1チームの行方は、ロス・ブラウン自身がチームを買い取るという形で決着し、なんとか2009シーズンのスターティンググリッドに付ける目途が立った。

この報を聞いて最も驚いたのは、ロス・ブラウンによる100%の株式取得だった点だ。
ホンダのこれまでのF1年間予算は200億円以上と言われており、人件費等を別にしても資産価値は相当なものがあったはず。自動車企業としての不振を理由にF1撤退を表明したホンダだからこそ、資産評価を大きく下回る価格にサービスしたとは考えにくく、ロス・ブラウンはそれなりの金額を支払っているはずなのである。
これが例えば、M.シューマッハが買い取ったというのであればまだわかる。だけど、ベネトン・フェラーリでテクニカルディレクターを長く勤めたとはいえ、下手をすると100億円を超えるオーダーの金額をロス・ブラウンはどのように調達したのだろう?F1のエンジニアがそれほどまでに高給だとはちょっと考えにくいのだが…。


ただし、資金調達の面で何らかの制約を受けるならばともかく、F1をよく知るロス・ブラウンが全てを掌握する形となったことは、F1界にとっても良い結末だったのではないかと思う。
F1はやはり、モータースポーツを愛する者の手によって進められるべきだ。個人的には、かつてのホンダF1チームよりも応援したいくらいだ。

『バクマン。』(大場めぐみ/小畑健)1~2巻 

正直言って、実際に読むまでこのマンガには懐疑的なところがあった。

バクマン。 2 (2) (ジャンプコミックス)バクマン。 2 (2) (ジャンプコミックス)
(2009/03/04)
大場 つぐみ/小畑 健

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