フェチズムの話 

以下、飛行機の話。

737が最も好き。あのくいっとしたウイングレットが最高に可愛らしい。基本的に小さい機の方が好きで、短胴型ならば尚更好き。737-700ともなれば中身が最新鋭のものに換装されているのがまた素晴らしい。中は狭いけどそこは我慢。
 
747は4発機ゆえにどうも鈍重感がある。案外古い機種が多いのもマイナスポイント(NGは外見からわからない…)。乗る場合は、まず2階席の空きを探す。

767は乗る機会が最も多い。だけどそのせいもあり、どうにも没個性。正直言って飽きた。これもまた古めの機が多いのも減点対象。

777は、胴体がすらっとしすぎていて、どうにも好かない。あのプロポーションは間違っているような気がする。787までの繋ぎのフリをしながら、実質的に最新鋭機なのも印象がよくない。

(以上はボーイング社の航空機、以下は他社)

エアバスはまあ数が多く過去に何度も乗ったので珍しくはないが。国内線では内装にほとんど差がないのは寂しい。それでは何の意味もない。
一方、MD-10の変態的なフォルムが失われたことは真に残念でならない。

それ以外のビジネスジェットともなれば垂涎の一言。50人程度の搭乗数で大きなジェット機に混じって飛んでいく様には恍惚感すら覚える。
ただし、プロペラ機では意味がない。



以上、純粋な意味での私の航空機に対する嗜好だが、これが如何なる形でそれ以外の嗜好と結び付いていることやら…。

『虚航船団』(筒井康隆) 

斎藤佑樹について 

斎藤佑樹に関して記憶に強烈に残っているのは、夏の甲子園決勝、早実vs駒大苫小牧・延長15回引き分け再試合となった第1戦の、最後の打者への投球だ。

延長15回表、2アウト・ランナー無し。相手は駒大苫小牧の4番打者。
一人でずっと投げてきた斎藤は、さすがに目に見えて球速が落ちていた。球筋もバラつきはじめ、カウントはノースリーとなる。
しかし斎藤はそこから気合を入れ直す。
アウトローへ渾身のストレートを2球。この日最速の147km/hを記録する。最後は真ん中低目へ最高のフォークを投じ、見事空振り三振に切って取った。最後の最後の最もキツく最も大事な場面で、彼は最高のボールを3球続けて投じたのだ。

彼は私よりもずっと年下だが、その時、こいつはどういう生き方をしてきたんだろう、と思った。高校三年生にしてこんな全身全霊を燃やし尽くすようなピッチングが出来るようになるまでには、いったい何をしてきたのだろう、と。
当時も今も、彼の飄々とした表情は変わらない。だけど、あの場面であれが出来る人間の背景に在るものは、こちらから見えるものよりもずっとずっと大きいはずだ。

斎藤祐樹がプロで活躍できるのかはわからない。
だけど、あの瞬間だけで私は彼に魅せられた。それは「ファン」と簡単に言うのとは少し違って、むしろ、尊敬や憧れのようなものだと思う。それはおそらく、プロ野球選手としてではなく、一人の人間として。

【F1】韓国GP「それは偶然か」 

想像以上に広いのだ 

札幌から旭川までは120km程度なのだが、そこから稚内まで更に240km以上あるということを知っている人は意外と少ない。
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『capeta』(曽田正人)・23巻 

capeta(23) (講談社コミックスデラックス)capeta(23)
(講談社コミックスデラックス)

(2010/10/15)
曽田 正人

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この作品の凄いところは、カーレースの世界を舞台としながら、この23巻においても未だにF3というところ。
F1とはそんなに甘い世界ではないのだ。この世界の「凄み」を、一つ一つ書き上げていく。
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【F1】日本GP 「ムチャクチャや…」 

私は日本人だからといって応援しないのだけど、流石に今回の可夢偉は凄かった…というか無茶苦茶だったよ。
よくぞまあ、ヘアピンにあのタイミングで飛び込んでオーバーテイクが出来るものだ。よくクラッシュしなかったと思う(ボディにダメージを受けたあの周に関してはアルグエルスアリが悪い)。

周回を遅らせてソフトタイヤでショートアタック、その戦略は間違いだろうと思っていた…途中までは。
普通に考えれば、今のレギュレーションであれば、後ろとのラップタイム差を見て「なるべく早く」ピットインするのがセオリーだし、実際に6位から12位まで落ちた。ザウバーともあろうチームが、可夢偉の見た目上の順位を上げるために(日本の観客へのサービス的な意味で)論理を無視した作戦を採ったのかと思った。
だけど、本当に可夢偉のニュータイヤでの速さを見越してあの作戦を採ったのなら…舌を巻くしかない。ソフトタイヤでのレースペースが無茶苦茶に速いし、オーバーテイクのタイミングも見事。もし、以前のタイヤ交換が自由に行える時期のF1ならば彼はもっと真価を発揮できたのではないだろうか。



さて、レースはベッテルが勝利し、チャンピオンシップ争いに望みを繋いだ。

個人的には、今シーズンはどのドライバーもどのチームも適度にミスを繰り返したがゆえの混戦だと思ってる。その中で誰かが勝つのであれば、私は…ベッテルを応援したい。やはり一番速いのは彼なような気がするので。
そういう意味で、ベッテルは、このレースこそ絶対に何があっても勝たなくてはいけないレースだった。ウェーバー以下がが着実に上位をキープしたとはいえ、ベッテルがあと3戦で2勝すればチャンピオンになれる確率は高い。ベッテルは新しいサーキットに強い(ような気がする)ので、チャンスは大きい。今のポイント差くらいは、彼にとってちょうどよい「ハンデ」ではないだろうか。

『三日月の蜜』(仙石寛子) 

三日月の蜜 (まんがタイムコミックス)三日月の蜜
(まんがタイムコミックス)

(2010/10/07)
仙石 寛子

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全編通してとても良い。表題作『三日月の蜜』もいいけど、個人的には『一途な恋では』が素晴らしくいい。

とはいえ、この作者の前の作品と同じような印象があって、とても良い作品…だと思うんだけどその理由を表す言葉がなかなか出てこない。
作品評としてはそれで十分な気もするけど、言葉によって自分の中で整理を付けるのも重要な意味を持つことだと思う。そういうのは、形になるまでに年月を経た場合ほど自分の糧になる…ような気がする。

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『劇画 毛沢東伝』(藤子不二雄A) 

劇画毛沢東伝劇画毛沢東伝
(2003/01)
藤子 不二雄A

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このタイトルとこの表紙。しかし、作者はかの藤子不二雄A氏だ。

藤子不二雄が「F」(藤本弘)と「A」(安孫子素雄)の両名の合作のペンネームであることは有名だ。
誰が言ったか「AはアナーキーのA」。『ドラえもん』に代表されるF氏と、代表作として『笑ゥせぇるすまん』が挙がるA氏とでは、作風がかなり異なる。

その中でも殊更に異端な一作として噂には聞いていたこの作品・・・異様としか言い様がない。
毛沢東の生涯のうち、誕生から長征まで、中華人民共和国樹立に至る前半の黄金期を描いたこの作品は、毛沢東自身の言葉を引用しながら、作者の意思を込めるのではなく、その伝えられるところを劇画調で淡々と描いている。
これを『オバケのQ太郎』や『忍者ハットリくん』の合間に描いていたあたり、この人も相当ぶっ飛んだ人なんだ(失礼)と感じずにはいられなかった。しかも当時は、文化大革命の真っ只中(連載は1971年)である。

惜しむらくは、本人が平成15年になってあとがきで記しているように、今作が毛沢東の一生の前期の描写で終わっているところだ。
あのキチガイじみた文化大革命を突き動かした原動力が「こういうもの」であったのかもしれないとまさに今作を読んで思ったわけだけど、だからこそその続きが望まれる。「志の高いロマンチスト、ヒューマニスト」であった毛沢東が「ロマンを捨てた国家内闘争への道へと進まなければならなかった」(本人談)ところを読みたかったというのが本音。

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L O V E 

『僕らはみんな生きている』(一色信幸/山本直樹) 

「貴方の人生を変えた一冊」とは、けっこうよく問われるお題の一つであるが、私の実務的な面での一冊といえば、これになる。

僕らはみんな生きている 4 (ビッグコミックス)僕らはみんな生きている 4
(ビッグコミックス)

(1993/04)
一色 伸幸

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