2010年最優秀作品【マンガ編】 

今年私が出会った(必ずしも今年出版されたわけではない)作品の中から、特に素晴らしいと思った作品を挙げてみたいと思います。
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『MOON』(曽田正人)・7巻 

MOON―昴 ソリチュード スタンディング― 7 (ビッグコミックス)MOON―昴 ソリチュード スタンディング― 7
(ビッグコミックス)

(2010/12/25)
曽田 正人

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あたしゃ、アホか?
ユメが叶った?ハン(笑)…
何だかんだいって……やっぱ神さまってあたしの味方じゃん。
だって……こんなダンサー“用意”してくれちゃって。

普通、人はそれを神様と呼ばない。それは「悪魔」だ。

最近になって特に、第二部のアメリカ編と、その後の『イノセント・ワールド』が効いてきていると思う。
彼女は「上へ」行くことそのものが望みなわけではなかろう。生来の負けず嫌いはあるが、最終的に彼女が求めているのは安寧であるはずだ。アメリカに、そしてドイツに、その片鱗はあった。でも、「何か」がそれを許さない。
上記の台詞でもっとも重要な語句は「やっぱ」だと思う。ミンミンよりも先を行く彼女は、経験から「それ」を判っている。自分の中の何かが変化を求めることを悟っている。向上心なんて生易しいものじゃない。それは何と過酷な運命か。

猫の前で一人踊るすばる。彼女はなぜ、ただそれを続けるだけで居られないのだろう。
それだけで、残酷な物語だと思う。

『虐殺器官』『ハーモニー』(伊藤計劃) 

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官
(ハヤカワ文庫JA)

(2010/02/10)
伊藤 計劃

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ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)ハーモニー
(ハヤカワ文庫JA)

(2010/12/08)
伊藤計劃

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下手なことを書くと怒られそうなので、まずはエスケープから。
 ・以下の文章は、まず一度読んだ時点でのメモです。
 ・私の私見でしかありませんし、時間が経てば変容する可能性もあります。
 ・文章中で「」を付している単語は、必ずしも辞書的な意味で用いていません。
 ・思い付いたことを特段順序立てずに書いているので、だいぶポエミーです。
 ・今作が好きな人には引っかかるかもしれませんが、単純にネガティブな評価だと思われると、少し困ります。
 ・というか、本の内容そのものとは必ずしもリンクしていません。
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『真月譚 月姫』(佐々木少年/TYPE-MOON)・10巻 

オリジナル版(PC同人版)を先に読んでいる私だけど、これは素晴らしい結末だと思った。

真月譚月姫 10 (電撃コミックス)真月譚月姫 10
(電撃コミックス)

(2010/12/18)
佐々木少年

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言葉に何が出来るのか 

『よつばと!』(あずまきよひこ)10巻のポスターを見て「はっ」とした。

『よつばと』10巻ポスター

名前がつけられる前の、あの感情を覚えていますか?

誰がこのコピーを選んだのか知らないが、まったくその通りだ、と思った。言葉ほど、何かを伝える時に危険なものはない。
単語がもたらすイメージは、確かにそれとよく似た感情を示すことが出来るかもしれないが、決して「それそのもの」ではない。先に対象があってそれから言葉を紡ぐ分にはまだよいが、先に言葉があって対象を再生産する過程で、必ずや何かが変容する。だから、本当はこんなものを使うべきじゃないんだ。
だけど、人が言葉を使わずに何かを伝えることは非常に難しい。これは、何よりのジレンマだと思う。人類の限界と言ってもよいんじゃないかと思う。

そう考えると、マンガという表現形態は、その「何か」を伝える手段としては、単なる言葉の羅列よりもずっと優れているのではないかと、今更ながら思った。この『よつばと!』10巻は、そうした表現に関しては本当によく出来ている。

COP16について 

COP16はとりあえず採択に至った模様だ。
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本音で議論するのは意外と難しい、という話 

『笑っていいかも。』(NHK教育) 

バリバラ2時間スペシャル『笑っていいかも。』 (12月4日:20:00~21:59)
http://www.nhk.or.jp/kira/post/info_101204.html

障害者の、障害者による、障害者のためのバラエティー番組・バリバラが2時間のスペシャルで登場します。

障害者のお笑いパフォーマーのナンバーワンを決める「SHOW-1グランプリ」や、障害者が体当たりでバラエティーに挑戦した「バリアフリー大運動会(だいうんどうかい)」、「めちゃ×2イケてるッ!」などでおなじみの放送作家・鈴木おさむさんと 玉木幸則さんがコラボレーションした「障害者のドッキリ」など、驚きの企画が続々登場。スタジオには、カンニング竹山さんや桂福点さんのほか、障害者40人が参加し、障害を笑うのではなく、障害者と一緒に笑えるバラエティー番組のあり方について、考えます。

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