『さよならさよなら、またあした』(シギサワカヤ) 

さよならさよなら、またあした (ウィングス・コミックス)さよならさよなら、またあした
(ウィングス・コミックス)

(2011/11/25)
シギサワ カヤ

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私は近頃、自分の好きなものの順位付けをあまりしなくなった。
その理由の一つは、例えば好きなものの第10位と言っても全体から見れば非常に高評価のものなので、それを「10位」と表すとその価値を少し毀損したような気がするからだ。

でも逆に、相対的な順位付けを「したい」と思う瞬間もある。それは、「No.1」であることを意識した時だ。
賞賛のボキャブラリーには限界があるので、言葉でどれだけ表現しても、他のものへの賞賛とそれほど変わらないように(自分で)感じることがある。先に書いたこととの裏返しだが、それを是正する最も簡単な手段が、数字を使うことである。

今、私は月に20冊程度のマンガを購入するわけだけど、その中でも最も好きなマンガ家は、このシギサワカヤ氏かもしれない。
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『ぼくらのよあけ』(今井哲也)・1~2巻 

ドラフト制度考 

菅野、日本ハム入団拒否“就職留年”
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/ama/news/20111121-OHT1T00127.htm

ドラフト制度とは、「平等とは何か」ということに対する問い掛けだと思うのだ。



「平等」には大きく分けて二つの考え方がある。
今まさに皆が同等であることを究極の形とする「実質的平等」と、
スタートラインを等しくすることを究極の形とする「形式的平等」だ。

ドラフト制度とは、本来、「実質的平等」を達成するための制度なのである。そのため、リバースグリッド(順位と逆の順番で指名権を与える)が基本となる。
アメリカの場合、リバースグリッドで最も弱いチームが「全体1位指名」をすることができる(注:NBAなどはわざと最下位になろうとするチームが出るので、全体1位指名は当たり率を調整したくじ引きになっているが)。こうして、長期的な戦力の均衡が図られる。
しかし、日本のプロ野球においては、ドラフト1位指名が重複するとくじ引きになっている。これでは期待値が各チーム等しいので、原理的には、いつまで経っても現在の差は埋まらない。少し特殊な例なんだと思う。

いやいやそうじゃなくて日本では形式的平等を目指しているのだ、と言うのであれば、そもそもドラフト制度なんて要らないのではないか。自由交渉で、好きなだけ選手を獲ればよい。むしろこの方が近い。
欧州のサッカーは、こうした考え方に立っている。中途半端に今現在の均衡を気にせず、好きなだけお金をかけて、好きな選手を獲得する。そのため、強いチームはいつまで経っても強い。

ただ、そうした無制約のスポーツ界の方にこそ、「入れ替え戦」が導入されているのは興味深い。
何をやってもよい自由は、何をされるかわからないことの裏返しなのか。オーナーが変わり大金を投入することで、突然に優勝争いに加わってくる、そういうチームもまた存在している。
逆に言うと、ドラフト制度による実質的平等の確保の背景にあるのは、既存チームの共存なんだと思う。弱いチームが破綻して居なくなってはまた困ってしまうのだろう。

さて、話を日本のプロ野球界に戻す。
こう考えてみると、なんとも中途半端である。ドラフト制度が単なる各年度の機会均等になっているので、これでは(計算上)既存の格差が埋まらない。現状の格差を維持することが現在の勝者にとっての解になっている。
実際、その被害(?)を最も食らっている球団が横浜だと思う。今現在びっくりするくらい弱いが、その弱さを巻き返す手段が与えられない。しかもその弱さゆえに数少ない有力選手にFAされ、有望な新人に入団を忌避される。これではどうしようもないではないか。かといって、球団を売却しようとすれば、今度は既存球団から猛反対を食らっている。

もっと邪推するならば、こういうものがまかり通ってしまうのが、日本の社会の縮図だと言うことができる……ような気もしないでもないような。


結局のところ、東日本大震災は私にとって何なのか 

今回の記事は、特に東日本大震災を実際に体験された方にとっては、不快に映るかもしれません。自分でも、あまり良いことをしたとは思いません。
しかし、自分の中で整理したかったというのも、本音なのです。
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『THE BEAUTIFUL WORLD』第一部 

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