『I Care Because You Do』(西島大介) 

I Care Because You DoI Care Because You Do
(2012/01/23)
西島 大介

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購読から2か月経って。



若い人、20歳くらいの人がこれを読んだら、嗤うだろう。
あははは、何言ってんだ、と。
たぶんそれは正しい。

私も昔は同じように感じただろう。
この作者だって昔はそう思ってたのではないか。
でも。



神様はいない。
けどいた。
90年代の終わりに。

90年代の話を
描こうと思う。

本当のお話、
本当の物語を。

神様に
置いてきぼりにされた瞬間を。

どんな事件よりも
どんな災害よりも

もっと決定的に
世界を終わらせてしまった
出来事を。


あの頃に、彼が何よりも「絶対」だと思っていたものを。
つまりは神様を。

それらがどうなったかを。
それらが彼にとってどのようなものになったのかを。

その結末を。
その終末を。

つまりは神様の死を。
つまりは世界の終わりを。

それがどのようなものだったのかを。
その後に何が待っていたのかを。

世界の終りより

ほんのちょっと
遅れてやってきた
本当の終末。

こんなの、20歳やそこらの若造に「わかる」わけがない。

「終末が来た」ところで、何も「終わらない」ってことも。

10年代の
始まりに。

あとがきに
代えて。

アイ・ケア・ビコーズ・ユー・ドゥ。

終わりを
超える
こと。


『ゴールデンタイム』(竹宮ゆゆこ)・4巻 

ゴールデンタイム〈4〉裏腹なるdon’t look back (電撃文庫)ゴールデンタイム〈4)
裏腹なるdon’t look back
(電撃文庫)

(2012/03/10)
竹宮 ゆゆこ

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この作者の前作『とらドラ!』とこの『ゴールデンタイム』とでは、決定的に異なる点が一つある(と思う)。
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『麻宮さんの妹』(あさの)・1~2巻 

麻宮さんの妹 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)麻宮さんの妹 (1)
(まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

(2011/09/12)
あさの

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麻宮さんの妹 (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)麻宮さんの妹 (2)
(まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

(2012/03/12)
あさの

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この表紙が象徴的だと思うが、好きなものを好き勝手に詰め込んでいるという印象。作品全体に、まるで一体感がない

1巻ではあおい(メインヒロイン)と対になる存在かと思われた京子が2巻では全く登場しなくなるし、そもそも2巻の最初(第8話)と次(第9話)が1巻の最後の話から時系列をド派手に捻じ曲げているので、久しぶりにこの作品に戻った単行本派は特に面食らったのではないか。
さらに、この2巻では、普段はセーラー服のあおいに、第9話でメイド服を着せ、第10話では私服、第11話で浴衣(表紙も)とメガネ、第12話以降はかなりの悪ノリでお子ちゃまスタイル(?)としている。いずれも、そこにその服装の必然性は何も無い
京子以外にも、1巻のメイやノロ、第9話のメイド達、2巻中盤以降のハジメも、おそらくは使い捨て。キャラクターを物語全体の中に配置するよりも、彼女らの姿そのものをその時々で掻い摘んでいるだけ
九隆・千堂の仕組みや世界の構造といったものも、たぶん同じ使い方。詳しく整合性を持って説明するつもりは端から無いと思う。そのスタイル(のようなもの)を活かしているだけ

これらの話を総括すると、要はこの作品、最大のストロングポイントである絵の上手さだけを使っていて、他の要素はそれを惹きたてるためのものでしかないのだと思う。
意図的ではないかもしれないが。



以上、そうは見えないかもしれませんが、私にとって、かなりのレベルの賛辞です。


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