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2017NBAファイナル:第5戦所感 




 ウォリアーズの1Qは非常に危うかったように思う。
 フレッシュな状態のレブロンにひたすら押され、相手のハードなディフェンスに対してTOを繰り返し、トンプソンとデュラントというメインプレイヤーにファウルトラブルが起きた。この大一番でマカウを出すのは流石にギャンブルに思えたし、ようやく追い付きかけたところで最後にTOからJ.R.スミスの3P。決して流れはウォリアーズの方には無かったように見えた。
 
 2Q序盤もウォリアーズは危なかった。2桁離されるとプレッシャーのかかるところだったかと。
 でも、ウエストやイグドラといったベテランが繋いでいるうちに、キャブスの勢いが止まる。キャブスは、どうしてもレブロンがこれくらいの時間帯で大人しくなってしまう。イグドラがマッチアップすることもあろうが、やはりスタミナの問題なのではなかろうか。あと、やはりここでホームの声援は大きかったのか。
 一旦は15点くらいの差が付いてキャブスは厳しいところだったが、ウォリアーズもQの終わりが悪く、J.R.スミスに3Pを決められて、まだ試合は終わらなかった。

 3Qはアービング中心に差を詰めるも、キャブスは同点まで行けない。キャブスはグリーンやイグドラのマークを露骨に空けていたが、そこで微妙に差を開けられたような気がする。第4戦とは違って3Pを効果的に使えなかった感も。

 4Qはレブロンが最後の力を振り絞って攻撃を仕掛ける。でもスタミナ切れの感が強く、守備はもう立っているだけだった。アービングには怪我の影響もあったろうが、それにしても出場時間が多いことが要因だろう。
 フィジカルという面では、スタミナでウォリアーズに大きな利があった。それにはもちろんベンチメンバーに任せられる時間帯が多いこともあるだろう。



 ファイナルMVPはデュラント。11人の投票で満票だったらしい。キャブスのマッチアップ相手が(レブロンを含め)ややディフェンスに難があったことを差し引いても、このファイナルでは攻撃で全く止まる瞬間がなかった。ウォリアーズにとって1on1のできる選手は欠けていたパーツで、その中でも最高の選手を獲得できたことはやはり大きかった。レギュラーシーズンの勝率こそ昨年に比べ若干落ちたが、その1on1能力が最も活きたのがこのプレイオフ/ファイナルだったと思う。
 
 カリーはやはりシューターなので、自らがNo.1のオプションとなるよりは今の方が自由にプレイできる。クレイ・トンプソンは守備で存在感を見せたし、D.グリーンはファウルとテクニカルが極めて危なっかしかったけど、最後の一線はなんとか踏み越さずに済んだ。

 レブロンは攻撃面こそファイナルMVPでも良いと思うくらいの活躍だったが、正直、加齢による守備面での衰えを強く感じたファイナルでもあった。たぶんそれはスタミナに起因していて、常に第1Qで目覚ましいプレイを見せるも、次第にFG%は低下。結果してキャブス全体が終盤に失速した感があった。
 アービングは確かにいい選手ではあるけれど、やはり、自分のファーストオプションを主張してレブロンを押し退けるようなところはまだ無いのかな。ケビン・ラブはあんなものだろう。

 ウォリアーズは、勝つべきシーズンにしっかり勝ったと思う。個人的には、あそこで16連勝できなかったことに不満なくらいだ。
 昨年にシーズン最多勝記録を達成してしまったので今年はファイナルに的を絞れたかもしれない。わざわざサンフランシスコにまで行ってこのチームを観れて良かった(しかもプレイオフで16勝1敗のチームが24点差を逆転される珍しい場面だった)。

 さて次はどのチームがウォリアーズを止めるか、だ。
 サラリーキャップのあるNBAで一つのチームが黄金時代を築くのは容易ではない。今シーズン後にカリーが契約更改を迎え、(移籍は流石に無いだろうが)現在MAXに届いていない(!)カリーの年棒アップは選手層に影響を及ぼすだろう。イグドラやリビングストンを来シーズンに残せるかはわからない。その次のシーズンは今度はクレイ・トンプソンの契約が終わる。デュラントも実は単年の契約更新である。連覇はそれほど簡単にいかないだろう。
 とはいえキャブスもあまりにも今年に的を絞ったチーム作りをしてきたので、これまた来年は簡単でないような気がする。レブロンの加齢という問題はスタッツ以上に深刻なように思える。ならアービングが世代交代するのか、できるのか。
 来年度のNBAはもう少し「シャッフル」が起きても面白いのではないかと思う。


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