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『お母さんとやっちゃん』(仙石寛子) 

 


 今作は、「これまで8年にわたって渡り紡いできたシリーズ」とのこと。
 しかしこれが、全くと言ってよいくらい時代性を感じさせない。あまり絵が変わるタイプではないのは確かだが、描いているもの自体がブレていないような気がする。
 
 「恋愛物語」はこの世に数多いが、その圧倒的大多数は男女モノ。最近は百合やBLも増えたが、それはそれで一つのジャンルとして形作られている。
 だけどこの人の視線は(昔から?)その一つ先にあって、先月の作品もそうだけど、性別を初めとする人間関係の大枠を抜きにして「好き」を描いてくる。というかもはやそれは「好き」ですらないのかもしれない。

 今作、(1~2話で少し匂わせた?のと裏腹に)3話その他でお父さんが普通に登場するし、15話を見てわかるようにやることはしっかりやっている。その関係性は良好な形で既に存在していて、その上で、「お母さんとやっちゃん」の関係がある。それはもちろん恋人ではない。では母子なのだろうか。
 そこを、言葉で説明できるものとして描いてこない。つまり、「既存の概念に嵌っていない」ということだ。これが、仙石寛子氏の作品の特徴的なところだと思う。


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