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『まちカドまぞく』(伊藤いづも)・3巻 

 


 この3巻、展開を動かしたがために少しごちゃっとした印象もありますが、「優しさ」の描写に関しては相変わらずずば抜けています。

 P16。ここでシャミ子から貰った髪留めをその後の桃はずっと付けてるんですよね。
 P23。その後でミカンとシャミ子が仲良く隣に住もうとしてるものだから落ち込んじゃう桃。
 P29。シャミ子のとても良いセリフ①。こういうのさらっと挟んでくるからね。
 P59。またシャミ子とミカンのやり取りにモヤっとしてしまう桃が良い。
 P60。桃がご先祖の乗り移り機能を解除するのは、それまで2000年封印されていたと聞いた直後なんですよね。そしてここからよりしろ券を多く発行するようになります。
 P93。「あっ、桃がいつもの桃に戻ってきた」のセリフが良い。シャミ子は気付いていたのね。
 P110。ここでもまず最初に傷のことを気にかけてしまうシャミ子。

 P98が、この巻で一番好きなセリフ。

いやな思い出なんて、記憶を掘れば誰にでもある
むしろああいうのをちゃんと埋め立てて笑顔ですごせているのは
おぬしと周辺の心が健やかな証だ

 こういうのを描くことができる(そういうところに思いが届く)のも、間違いなく非凡な才能ではないかと。決して、誰にでも描けるものではないと思います。

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