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『総合タワーリシチ』(あらた伊里)・完全版 



 既に読んでいる作品ですが、完全版が出たので、私が好きな場面を改めて挙げてみます。

「出会いは、戦い。」
 (完全版上巻帯)

「出会いは、革命。」
 (完全版下巻帯)

 単行本と同じコピーですが、今作を端的に象徴していてとても良いです。高校に入って出逢った「凄い奴ら」が彼女達に何をもたらすか。とても高い次元の「ガール・ミール・ガール」の物語だと思います。

ちはや「こんな…しんどいのが好きとか…やっぱりみやこの趣味だけぁ理解できん…」
都「私もちーちゃんがなんでそんなに体力ないのかわかんなーい」
 (第3話)

 ちはやと都は今作で最も付き合いの長いカップリングです。でも、この二人の間の関係にも一定の「壁」はあるわけです。ちはやは都ではないし、都はちはやではない。「同化」「共感」ではなく、「違う」が故の関係なのだと思います。

この事態に両親は怒るどころか腹を抱えて大笑いし、二人とも私を置いていつものように出勤してしまった
 (2巻書き下ろし)

 この一文から見て取れるのは、両親の神奈に対する理解と信頼ですよね。神奈の生真面目な性分をよくわかっているからこそ、彼女がこんな無茶をするに至ったところにむしろ変化(成長)を見たのではないかと。

「ごす」
 (第8話)

 第8話の世良の態度がとても印象的。ごくごく自然体なまま、最初はあんなことを言っていた神奈のことをすっかり認めてしまったのが、とても眩しいです。…思わず「ごす」とやってしまった悠だけは複雑だったのでしょうが。

ん? あれ? なんか…変な顔してる
 (第12話)

 この作品のクライマックス。最初は「なに考えてるかわかんない」だった関係だったはずなのに、おそらくここで神奈一人だけが、「変な顔」であることに気付きます。ここでの悠の表情は描かれていませんが、たぶん、他の人にとっては普通に見える顔だったのではないでしょうか。それは特別の証。

神奈とつきあってみてわかったこと
神奈はちょっとびっくりするくらいかわいい
いや、つきあう前からかわいかったけどもちろん
 (完全版書き下ろし「神奈と悠」)

 あの絵でこの出だし、反則や…。ずっと使ってこなかった悠視点。


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