FC2ブログ

『妄想テレパシー』(NOBEL)・5巻 

 


 4巻の最終話のタイトルが「彩の地獄へ」。
 自分が「視えている」と思っていたものが、実はそうでないことに気付いてしまった中野さん。「私服が致命的にダサい」は伏線だったんですね。もし本当に彼女が他人の心そのものを読んでいたのであれば、その声が聞こえないはずがないのですから。

 この最終巻は、序盤ではコメディの道具として使っていた部分を含めて、まさに「コミュニケーション」という人間関係の根本的な問題を突き詰めてきます。

人の考えを視るのと、人の気持ちを考えられるのは全然違う
本当に人の気持ちがわかる人は、こんな風に、視えなくても考えて行動するんだ

 でも、最後のおまけマンガのように、実際は中野さんと普通の人だって大差ないわけじゃないですか。そこを綺麗に描いてくれたのは良かったなあ、と思います。
 序盤はそれほど強い印象があったわけではなかったのですが、終盤にかけて本当に面白くなりました。物語としての王道を行ったと思います。


skin presented by myhurt : BLOG | SKIN

FC2Ad

  
copyright © 2005 狼になりたい all rights reserved. Powered by FC2ブログ