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In München. 

 前半ベルリン編の続きです。


 4日目。 

 この日はベルリンからミュンヘンへ移動します。またTXLバスでテーゲル空港へ。相変わらず「ただの路線バス」で、荷物を置くところがないのと、近い割に時間がかかります。なんだか旅人らしくない人が多いと思ったら、今は出勤時間でした。
 テーゲル空港は近いうちに新空港(ブランデンブルク空港)に移転するそうで、かなり年代物の空港です。
 
 ベルリン TXL TXL
 ミュンヘン上空 ミュンヘン空港

 ベルリンからミュンヘンまでは距離もさほど遠くなく、この手の便は定刻より遅く出発して早く到着することが多いです。今回のルフトハンザ便の場合は「早く到着しましたがグラウンドスタッフがまだ来ていないので少し待ってください」というアナウンスが流れました。
 ルフトハンザ航空が運営するバスで市内へ向かいます。これが、2ターミナルからあちこち寄っていくので遅い・・・。個人的にはあまりお勧めしません。

 ミュンヘンは空港を少し離れると、こんな風景になります。北海道ですね・・・。
 昔、ドイツの高速道路に制限速度は無いと聞いたことがありますが、(ここは)そんなことなかったです。むしろ、カーブや工事に応じて細かく設定してあります。

 ミュンヘン ミュンヘン ミュンヘン
 ミュンヘン ミュンヘン ミュンヘン

 ミュンヘンの第一印象は、「ベルリンとは違うな」でした。やはりここは「西」だという気がします。
 まずはホテルへ。思ったよりも時間がかかったこともあり、チェックインさせてくれました。このホテル、アパートをホテルに改装したものですね(ミニキッチンまである)。

 ミュンヘン ミュンヘン ミュンヘン
 ミュンヘン ミュンヘン

 時間が押したので、今から昼食を取ると夕食までに消化する自信がなく、今日は昼食を飛ばすことにしました。
 また美術館群へ向かいます。しかし最初は市内を若干迷いました。トラムで行こうとしたところ右往左往。大人しく地下鉄(Sバーン)で行った方がたぶん楽でした。

 ミュンヘン ミュンヘン ミュンヘン
 ミュンヘン ミュンヘン

 Alte Pinakothekへ到着。外だけでなく中も改修中で、展示していた部屋は半分くらいです。
 有名なデューラーやダビンチの絵は移動して置いてありましたが、特に案内もなくいきなり登場します。ダビンチの絵に関しては説明書きすらありませんでした(たぶん無かったと思う)。
 
 Alte Pinakothek Alte Pinakothek Alte Pinakothek
 Alte Pinakothek Alte Pinakothek Alte Pinakothek
 Alte Pinakothek Alte Pinakothek Alte Pinakothek
 Alte Pinakothek Alte Pinakothek Alte Pinakothek
 Alte Pinakothek Alte Pinakothek Alte Pinakothek
 Alte Pinakothek Alte Pinakothek Alte Pinakothek
 Alte Pinakothek Alte Pinakothek Alte Pinakothek

 続いてNeue Pinakothek。私が好きな近代絵画はこちらにあります。ここの展示方法は良く出来ていて、一筆書きで全ての部屋を回ることが可能です。
 ただ、ベルリンでも感じたように、ドイツの美術館は「ドイツの作家」の絵が多いんですよね。本当に私が興味のあるフランス印象派以降の絵画は、最後の3~4部屋になります。

 Neue Pinakothek Neue Pinakothek Neue Pinakothek
 Neue Pinakothek Neue Pinakothek Neue Pinakothek
 Neue Pinakothek Neue Pinakothek Neue Pinakothek
 Neue Pinakothek Neue Pinakothek Neue Pinakothek
 Neue Pinakothek Neue Pinakothek Neue Pinakothek
 Neue Pinakothek Neue Pinakothek Neue Pinakothek
 Neue Pinakothek Neue Pinakothek Neue Pinakothek
 Neue Pinakothek Neue Pinakothek Neue Pinakothek
 Neue Pinakothek Neue Pinakothek Neue Pinakothek
 Neue Pinakothek Neue Pinakothek

 ここにゴッホの『ひまわり』の3枚目があります。

 Neue Pinakothek Neue Pinakothek

 ゴッホの描いた『ひまわり』は全部で7枚。そのうち一般人が観られるのは5作あります。ロンドンのナショナル・ギャラリーとアムステルダムのゴッホ博物館、日本(新宿)の損保ジャパン日本興亜美術館とフィラデルフィア美術館、そしてミュンヘンのここNeue Pinakothek。これで、この5作を全部この目で観たことになります。(ちなみに残り2作のうち1作は個人蔵で非公開、もう1作は芦屋の空襲で灰燼に帰しています。)
 それにしても空いていました。『ひまわり』の前に誰も居なかったのは世界でもここだけでした。

 それから、今度は現代絵画のPinakothek der Moderne。モダンアートの全然わからない私なので、それほど時間をかけずに一回りして終わりにしました。(この日はデジカメの電池の残量も無かった。)

 Pinakothek der Moderne Pinakothek der Moderne Pinakothek der Moderne
 Pinakothek der Moderne Pinakothek der Moderne Pinakothek der Moderne
 Pinakothek der Moderne Pinakothek der Moderne Pinakothek der Moderne
 Pinakothek der Moderne Pinakothek der Moderne Pinakothek der Moderne
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 Pinakothek der Moderne Pinakothek der Moderne Pinakothek der Moderne
 Pinakothek der Moderne Pinakothek der Moderne Pinakothek der Moderne
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 ここで一度ホテルへ戻ります。ミニバーのコーラを飲んだら最高に美味しかったので、たぶん昼食抜きゆえの軽い脱水症状だったんでしょう。後から考えると、この日は相当疲れていました。

 一休みの後、またマリエン広場へ。ここで夕食にします。
 昼食を抜いたこともあって2品頼んだら、店員から「それは多すぎる」とたしなめられます。(後から知ったのですが)日本のガイドブックにも載っているお店で、食べ残す日本人は多いのかもしれません。そんなわけで腸詰とビール。

 ミュンヘン ミュンヘン ミュンヘン
 ミュンヘン ミュンヘン ミュンヘン

 やはり、ミュンヘンはベルリン(の旧東独地区)よりずっと人と商店が多いような気がします。そして、いわゆる「ゲルマン系」以外の白人やアラブ人、黒人の姿を多く見かけます。ベルリンでは観光客も含めてあまり見かけませんでしたが、こちらは住人っぽい人が多い。特に黒人は意外なくらい多かったです。フィラデルフィアやボストンよりもずっと多い。
 あとは日本人が多かった。もちろんGW真っ只中のせいでしょうが、ミュンヘンは日本からの直行便があることもあってか、歩くとしょっちゅう出会います。韓国人・中国人は全くと言ってよいくらい見掛けませんでした。

 まだ明るかったので、帰り道がてら少し歩いてレジデンツの北の庭園へ。

 ミュンヘン ミュンヘン ミュンヘン
 ミュンヘン ミュンヘン ミュンヘン
 ミュンヘン ミュンヘン 

 地下鉄に乗って帰ります。だいぶ疲れました。
 ホテルへ戻る前に中央駅前のカールシュタットでお土産を探します。地下に食料品売り場があったので良かったです。ビールの300ml瓶が1ユーロ以下で売ってるのに驚き。



 5日目。

 本日夜の飛行機で帰ります。前日までの疲労もあり、出発をチェックアウト時間ギリギリまで遅らせました。
 まずはホテルの近くのイタリアンのレストランで食事。そろそろ、違うものが食べたくなってきたのですよ。

 ミュンヘン ミュンヘン

 私の好きなケッパーにオリーブとアンチョビのトマトソースのパスタ・・・日本で言うところのいわゆるプッタネスカですが、ここでは「Siciliana」と書いてありましたね。

 食事を終え、Uバーン2号線でミュンヘン中央駅から西のダッハウへ向かいます。
 ダッハウと言えば行くところは一つしかありません。ダッハウ強制収容所跡地です。

 ダッハウ ダッハウ ダッハウ

 駅からバスに乗り、ごく普通の住宅街の中を走ります。

 ダッハウ ダッハウ ダッハウ
 ダッハウ ダッハウ

 バスを降りると、初夏の静かな森の中にMemorialがあります。

 ダッハウ ダッハウ ダッハウ
 ダッハウ ダッハウ ダッハウ
 ダッハウ ダッハウ ダッハウ
 ダッハウ ダッハウ ダッハウ
 ダッハウ  ダッハウ ダッハウ
 ダッハウ ダッハウ ダッハウ
 ダッハウ ダッハウ ダッハウ
 ダッハウ ダッハウ ダッハウ
 ダッハウ ダッハウ 

 敷地は広大で、何もなければ初夏の静かな光景です。アメリカ軍がここを解放したのはほぼ同じ季節で、その中に死体の山と猛烈な飢餓があったわけです。
 ダッハウ強制収容所はユダヤ人虐殺のためのいわゆる「絶滅収容所」ではありません。毒ガスも(設備はありますが)使われていません。しかし、ここを解放したアメリカ軍がその惨状に怒り狂い、市民を連れてきて「これがお前らのやったことだ」と見せ付けたというエピソードが強く印象に残っています。ここはそれでもまだ「マシな方」で、アウシュビッツ等はさらに酷い有様だったのでしょうが、それでもアメリカの軍人を怒らせるには十分だったわけです。

 ここには、ドイツの社会見学らしき中高生と軍人が多く居たことに驚きました。ただ、子供の歓声があると荘厳さが少し失せたように感じたのも事実でしたね。

 帰りのバスも高校生(?)に囲まれます。そこからミュンヘンに戻ろうとしましたが、Uバーンのダイヤがぐちゃぐちゃになっていて、どのホームへ行けばよいかもよくわからないような状況に。ドイツの鉄道もやっぱり遅れるんですね。
 そのまままたマリエン広場駅まで行って、昨日は前を通っただけのレジデンツへ。

 レジデンツ レジデンツ レジデンツ
 レジデンツ レジデンツ レジデンツ
 レジデンツ レジデンツ レジデンツ
 レジデンツ レジデンツ レジデンツ
 レジデンツ レジデンツ レジデンツ
 レジデンツ レジデンツ

 元のバイエルン王国の宮殿で、異様に広く多数の部屋があります。こんなの管理しきれないよなーと思います。

 まだ時間があったのでレンバッハ・ハウスへ。この日見たところは、いずれもジャンルと時代と方向性がバラバラです。

 レンバッハ・ハウス レンバッハ・ハウス レンバッハ・ハウス
 レンバッハ・ハウス レンバッハ・ハウス レンバッハ・ハウス
 レンバッハ・ハウス 1804gerIMG_6236.jpg レンバッハ・ハウス
 レンバッハ・ハウス レンバッハ・ハウス レンバッハ・ハウス
 レンバッハ・ハウス レンバッハ・ハウス レンバッハ・ハウス

 最初はコンテンポラリーアートの展示があり、またちょっと私にとって埒外の気もしながら見ていくと、2階(3階)にはカンディンスキーやフランク・マルツの作品が揃っています。
 アドルフ・ヒトラーにてんで理解されず「頽廃芸術」とまで言われた彼らの絵ですが、これらはまだ綺麗な方だよな、と思いました。もっとすざましく目を背けたくなるような芸術作品も他にあります。

 とうとう今回の旅路もお終いです。最後の夕食を。

 ミュンヘン ミュンヘン ミュンヘン

 このビール(Radlar)、飲んだら甘い。ドイツ語は本当に読みにくいので定番のSchnitzel(今後はWiener、牛肉)を頼みましたが、もっと違うものでも良かったかな。

 ホテルへ戻ってスーツケースを受け取り、ミュンヘン空港へ向かいます。今度は鉄道。ミュンヘンの空港鉄道は西回り(S1)と東周り(S8)の2ルートがほぼ同所要時間である変わった作りです(万一の運行停止リスクを失くせるので良いと思います)。

 ミュンヘン ミュンヘン ミュンヘン
 ミュンヘン ミュンヘン ミュンヘン

 最後に空港でビールを(また)一杯だけ飲んで帰りました。



 前半と後半を合わせてまとめます。

 今回の旅も一年前に航空機のチケットを取ったのですが、時間が空きすぎて「どうしてドイツに来ようと思ったんだろう」と改めて記憶を手繰るような有様でした。基本的には、ANAのチケットが安かったのと、欧州で見ていない国がドイツくらいだったという理由です。
 そうした消極的な理由で来たせいか、ちょっと乗り切れなかったところもありました。やはり明確な目的があった方が良いですね。4月が激務で、ようやく仕事が終わった直後に出発ということもあったでしょうか。

 また美術館・博物館を多く回りましたが、これに関してはフランス・イギリスの方がレベルが高かったような気がします。ドイツという国にはイタリアやスペインほど独自のものもあまり無く、止むを得ないところでしょうか。

 あと、あまり美味しい食事に出会えなかったですね。ドイツ料理は基本的に大味の感があって、「醤油が舐めたい」「ブルドックソースが欲しい」と思ったことが何度かありました。

 ドイツでとても印象に残ったのは、ベルリンの「旧東側」と「旧西側」の違い、差です。ベルリンのホテルが旧東側地区(アレキサンダー広場付近)で、まず22時くらいに着いた時に開いている店が皆無なことに驚き。これまで行った都市の中でも暗く、静かでした。
 どこでもそうなのかと思ったら、チェックポイント・チャーリーの南側やクーダム付近へ行くとすぐに雰囲気が変わります。これなら他の西欧諸国や米国と変わらない。ミュンヘンも同じでした。そういう意味では、ベルリン旧東地区だけが特別だったのではないかと思います。

 博物館にも多く行きました。その中で「歴史」を扱うところにも何か所か行きましたが、ドイツ人がそれほど激烈に「歴史」と向き合っているわけではない、とも感じました。確かに、日本よりももう少し向き合っているような気はします。しかし、やや綺麗にまとめている感もあって、本当にそこに在った残酷なものがそのまま示されているかというと、必ずしもそうではないように思えました。やはりという何と言うか、ややドイツ人にとっての甘さみたいなものも感じました。
 ベルリンのユダヤ博物館のホロコーストに対する展示があれほど抽象的な形になったのも、その辺の「国民感情」を反映しているのではないかと憶測します。しかし、あれはあれで素晴らしい「芸術作品」でした。


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