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サンクトペテルブルク:個人旅行をお考えの方向けメモ 

 2018年8月のロシア・サンクトペテルブルク個人旅行に関するメモです。
 私と同じく個人旅行でロシアへ行きたいという人の参考になれば。

 ロシア観光の難点は、観光ガイドブックの少なさです。「地球の歩き方」ならどこの国でもありますが、あれはあまり使いやすくないので、私はるるぶのものを使いました。私の出発時はこの2つしかありませんでした。(その後、「地球の歩き方」のplat版が出版されたようです。)


(1)ビザ

 日本人にとってビザが必要な来訪国は多くありませんが、ロシア旅行の際は必須です。ビザ取得の基本情報はロシア大使館のHPをご確認ください。

 観光ビザの取得にはツーリストからの旅行確認書=バウチャー(交通機関や宿泊のルート認証みたいなもの)が必要になり、これが最大のハードルになります。ただ、個人で取ることもそれほど難しくありませんでした。

 私は飛行機のみでの移動だったので、交通機関に関しては航空券のEチケットで足りました。
 宿泊については、ホテルのホームページからリンクのあった発行業者に依頼。実際に泊まるホテルとは違う内容でもバウチャーを取れる業者があるという話も聞きますが、何かあった時に私は対応できないので、ホームページにバウチャー発行業者へのリンクのあるホテルを意図的に探しました。ホテルの予約自体はExpediaで。
 業者に依頼をすると1日くらいでバウチャーがメールで送付されてきます。

 ビザ申請手続きは、ロシア大使館のHP経由で電子申請をし、さらに大使館(または領事館)へ持っていくというちょっと面倒なものです。申請用紙(電子申請したものをプリントアウト)とパスポート(預ける必要があるので注意)、写真、これに航空券のEチケットを持って大使館(私の場合は領事館)へ。
 窓口の女性にこれらを渡して、何事もなく受理され、その二週間後に何事もなく受け取りました。受付時も交付時にも何も聞かれませんでした。ビザの発行自体は急がなければ無料(バウチャーの発行は有料)です。最大のネックは、平日に2度休暇を取って出向かなければならないことですね。
 私が取ったのは1回用のビザのため、パスポートに貼り付けされます。



(2)入国・滞在手続き

 モスクワのドモジェドヴォ空港での入国手続き自体はとてもシンプルでした。渡すのはパスポートだけ(ビザは貼り付け済み)。  
 係員が色々と確認するため時間は少々かかりますが、質問は何もなし。出入国カードを渡されるので、これを紛失しないよう保管しておきます(出国時に提出)。

 ガイドブックには「パソコンや記憶媒体、デジカメなどは税関で申告が必要」みたいなことを書いてあってマジかと思ったのですが、少なくとも一般個人用機器の場合、ドモジェドヴォ空港では不要と思われます(保証はできませんが)。誰もやっていません。日本入国時のような税関申告書類の提出もなく、特に申告対象が何もなければグリーンの入り口から出ていくだけです。
 セキュリティチェックで荷物を開けろと言われたこともありませんでした。(あっても抜き打ち検査なのでしょうが)

 なお、ロシアの空港は搭乗手続きだけでなく入場の際にもセキュリティチェックがあります。でも、銃器のようなもの以外はおそらくノーチェックです。

 その後、ロシアの場合はホテルで観光客の登録が必要になります。ガイドブックにはフロントにパスポートを預けるとありましたが、私のホテルの場合、コピーを取ってそれで手続きを進めてくれました。1時間くらいすると登録の控えを渡されて、これを持っていてください、と。ただ、出国時を含め使う機会(提示を求められる等)はありませんでした。
 この辺、サンクトペテルブルクには正式なホテルではない民泊的な宿泊施設も多いようで、そこでも同じようにスムーズな手続きがなされるかはわかりません。



(3)支払・両替

 日本から持っていったカード(マスターカード)があらゆる店舗で全く何の支障もなく使えました。JCBは流石に扱い店舗がほとんど見当たらなかったです。

 露ルーブルは一部を事前に日本で両替していきましたが、ロシアに入国してからクレジットカードで海外キャッシングする方がずっと割安でした。現地でのレートは1.63円/RUB、日本では2.2円/RUBくらい取られました(少しルーブルの高い時期だったとはいえ)。
 ルーブル札はぺらぺらであまり威厳がありません。店員がたまに透かして偽札でないか確かめていたのが印象的でした。
 その辺もあり、カードの利用が合理的かと思います。ただ、米国のようにレストランでチップを任意に足すことができないので、払うなら現金です(カード料金にチップは含まれない、としつこく言ってきた店もありました)。



(4)サンクトペテルブルク市内交通機関

 はっきり言ってタクシー一択です。
 ロシアにはタクシー配車アプリが沢山あり、手軽に安価で使えます。私が使ったのはYandex.Taxiのアプリ。Yandexはロシアの大手検索サイトで、ロシア語だとЯндексと書きます。ただし、この方法には現地でのインターネット環境が必要になる点は留意してください。

 事前にスマホにアプリを入れて登録しておくとよいです。現在地が日本になっていると使えませんが、場所をサンクトペテルブルクのどこかに指定して、クレジットカードの登録まで済ませておきます。
 これも、一部のHPでロシアのカードや電話番号でないとダメという記載を見かけましたが、私の場合は日本製カード(マスターカード)と日本の電話番号で全く問題なく登録・使用できました。(電話での通話は一度もしなかったのでわかりませんが。)

 使い方はすぐにわかると思います。最初に乗り込む場所を指定し、続いて目的地を選択すると、ルートが検索されます。そのルートとクラス・値段を選んで、それでよければ「order」のボタンを押下。すると近くに居るタクシーがやってきます。概ね5分くらいで来ますし、車の現在位置はGPS経由で表示されます。車のナンバーと車種・色が示されるため、近付くとすぐにわかります。
 この際、必ずしもYandex.Taxiのロゴが入った車が来るわけではありません。Uberみたいな私有車の利用もかなり含まれているのでしょう。逆に言うと、ちゃんとロゴがある車が来ることもあるので、全てが一般ドライバーというわけでもないようです。

 見付けて乗り込むとそのまま出発。ドライバーはほとんど喋らず、音楽かラジオをかけっ放しの場合が多いです。私は乗る時に「Hello」、降り際に「Thank you」くらいは言ってました(沈黙の方が怖い)。
 乗り終えると、アプリからドライバーの評価とチップの支払いの要否の判断を求められますので対応してください。

 価格はべらぼうに安く、例えばネフスキープロスペクト駅付近からアヴローラまで120RUB程度。150RUBくらいで市内の大抵のところへ行けます。混んでくるとたまに割増料金になりますが、10分くらい待てば解消されるようです。
 タクシーは事前に定めたルートを必ず通るので、反対車線や一方通行は事前の段階である程度考慮しておかないと距離が伸びて割高になります。支払は全て事前に登録したカード経由で、チップを含め現金のやり取りは一切無し。むしろ、今のサンクトペテルブルクのタクシーにはメーターが付いていない模様で、アプリを経由せず道端で止める方がリスクが高そうです。
 日本からプルヴォゴ空港~サンクトペテルブルク市内のタクシーを頼むと、一般のツアー会社経由なら3,000RUBくらい取られます。私は行きだけタクシー会社を自分で探して一番安かったところを事前予約しましたが、それでも1,550RUBかかりました。しかし、帰りにYandex.Taxi経由で頼んだタクシーは、一つ上のコンフォートクラスで750RUB(チップ含まず)くらいです。エコノミーなら550RUBくらい。

 なお、ボモジェドヴォ空港にもプルヴォゴ空港の到着口にもタクシー受付窓口はあります。しかし、プルヴォゴ空港のは値段を明記していないのがちょっと胡散臭い。その辺も踏まえて、現地で調達するかどうか(リスクを負うかどうか)判断した方が良いかと。

 地下鉄にも一度乗りました。
 切符の買い方は非常にわかりにくく、最初に見付けた新しい券売機はプリペイドカード向けのようでした。入場コイン(ジェトン)はその隣にあった小さな券売機のようで、45RUBと書いてあったのでとりあえず50RUB札を投入してみます。しかし、音沙汰がなく、どこを押しても何も反応しません。???と思いつつ、1分くらい経つと唐突に5ルーブル硬貨とジェトンが落ちてきました。
 噂通り、サンクトペテルブルクの地下鉄は地下の深い深いところを通ります。雰囲気はとてもありますが、上下するのに時間もかかるため、これならタクシーの方がずっと使いやすいですね。



(5)エルミタージュ美術館

 多くの人がここへ行くと思うので、入場について記しておきます。
 事前に公式サイトからEチケットが購入できます。当日券より少し割増になりますが、実際には当日券を購入する長蛇の列ができていたので、前売券の方がよいと思います。ロシアに限った話ではないですが、外国のチケット売り場は日本とは比べ物にならないくらいのんびりしており、かなり時間を食います。
 本館と新エルミタージュとの間にEチケット向け専用入口があります。入場の際に手荷物検査があるので若干並びますが、建物の中に入ってしまえば、Eチケットのバーコードを示して入場するだけなのであっという間。
 ただ、見ていると、もしかしてこのEチケット専用入口でも券売機または中のカウンターで当日券を購入できるかもしれません(保証はしませんが)。もし可能なら、通常窓口よりもずっと早いです。

 館内には日本語の無料パンフレットもあります。また、オーディオガイドも日本語版があります(500RUB)。貸し出しの際はID(パスポート)か2,000RUBの保証金を渡すシステム。内容もボリュームもしっかりしていたのでお勧めです。ただ、イヤホンが付属してないので、持って行った方がよいです。

 なお、印象派以降の近代美術に関しては本館の向かいの旧参謀本部にあります。同チケットで入場できますが、オーディオガイドは別料金(確か350RUBでした)。



(6)英語

 これに関しては、元々英語標記の無いところにはなるべく行かなかったのですが、観光地では概ね単語程度は問題なく通じました。



(7)治安

 ロシアの治安は悪いと聞いていましたが、サンクトペテルブルク中心部は観光地で、夏のシーズンということもあり観光客だらけ。これだと逆に致命的な犯罪は起きにくいような気がしました。まあ一般の海外旅行における防犯対策で十分かと思いますが、バチカンで痛い目にあったことのある私ですので、ずっとそれなりの警戒はしていました。



 以上、ご参考まで。


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