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『とどのつまりの有頂天』(あらた伊里)・1巻 

 

 この1巻で好きな場面(台詞)を挙げてみます。画像は貼りませんので、内容は実際に作品を購入してお確かめください。


(1)P165

 猫崎さんへの印象は、実は最初からあまり変わらなくて

 書けそうで描けない一節のような気がします。何かが変わることで気持ちが変わる作品の方がむしろ多くて、「変わらない」と描く方が案外難しいんじゃないかと。

(2)P190

 長く一緒にいるから、なんでも知ってると思ってた

 たぶんここはその正反対。「変わらなかった」ことに価値を見出すんじゃなくて、「変わってない」ものが「変わった」ことの新鮮さ。私も長い付き合いの中でこういう経験をしたことは沢山あって、この気持ちはとてもよくわかる。そこまで行った人間関係ってとても素晴らしいものです。

(3)P201
 付属の『総合タワーリシチ 番外編』から。
 これは場面とか台詞よりも、下の1枚の絵です。この1枚で全て描き切っているような気がします。



 そんなわけでこの『とどのつまりの有頂天』。かなり勢いのある作品なので完全に初読だと最初は少し読みにくいかもしれませんが(私はTwitterとかで助走があったのでそうでもなかった)、読み返していく方が面白くなる類の作品だと思います。
 カップルの掛け算という構造はこの人の得意分野でしょう。3組の段階がそれぞれ違う(片思い/お付き合い/意識なし)ので、これらが相互干渉してどう変わっていくか、が見どころでしょうか。ジョーカーは観察者の椿かな?


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